カビにご用心
6月はアジサイがきれいに咲き、なかなか風情のある景色が広がります。
しかし、この景色にうっとりと見入ってばかりはいられません。
この梅雨の時期、湿り気とともに温度が上昇していき、 衣類にとっての天敵、「カビ」がもっとも繁殖しやすくなります。 今回は衣類とカビの関係について見てみましょう。
1.カビが生える条件
すべてのカビは、酸素と水が必要な好気性のため、ほとんどの種類は湿度の高い 環境に発生します。カビの生える条件をいくつか書き出してみます。
■湿度・・・70~90%程度
■酸素
■栄養・・・ホコリ・アカ
ただし、一部の種類には、高温に強いもの・乾燥に強いものなどがあります。
2.衣服にカビが生えてしまうと
衣類に生えたカビは、繊維の表面だけでなく、繊維組織まで入り込んでいくため、 繊維そのものを傷めてしまいます。また、カビが生えた皮革製品などは、 繊維内でカビが水分を過大に取寄せていく為、繊維は収縮し硬化してしまいます。
繊維に生えたカビ1 繊維に生えたカビ2
繊維に生えたカビの写真
ですから、カビが生えた繊維の回復は見込めず、 大切な衣類など台無しにしてしまう恐れがあります。 もしカビが生えてしまいましたら、下手にいじらずにクリーニング店へ相談することを おすすめします。ユコークリーニング店では、認定を受けた技術者が 品質管理を徹底させています。
3.衣類をカビから守るために
衣類をカビから守るためには、カビの生える条件をできるだけ満たさないようにふだんのお手入れを心がければいい訳ですね。具体的には、
■クローゼットには、除湿剤と防虫剤を必ず入れて下さい。
■天気のいい日には、保管している衣類を「陰乾し」にしましょう。
■着用したら洗濯をしておきましょう。
クリーニングに出して衣類が返ってきたら、必ずビニールカバーを外して下さい。
1つめとして、風通しをよくしましょう。タンスやクローゼットの中が衣類で一杯になっていませんか? このような状態では、通気が悪くなり、湿気がこもってしまいます。
2つめに、クローゼットの中には、除湿剤と防虫剤を必ず入れて下さい。除湿剤は、使用方法をよく読み、 収納場所の状況にあったものを選ぶことも大切です。吸湿して効果のなくなったものは、早めに 新しいものと交換しましょう。
3つめとして、晴天の空気が乾いた日に、保管している衣類を「陰乾し」にしましょう。
4つめにこまめな洗濯。季節の変わり目ですので、「今まで」以上に気を配る必要が出てきます。特にこの時期、衣類だけでなく、ふとんや毛布、カーペット・カーテンなどを洗濯してしまう のもお勧めです。ユコークリーニング店では、そうした衣類以外のリフレッシュキャンペーンも 実施中です。どうぞご利用ください。
5つめに、クリーニング後のシャツなどにかけられているビニールの袋ですが、これはお客様にお渡しして 移動中の衣類を汚れから守るためのものですから、ご自宅に戻りましたら、必ずビニールカバーを外し、 陰干しをしてから収納するようにしましょう。
フトンのイラスト今回はカビと衣類の関係を中心に見てきましたが、「カビ」はただ単に衣類を傷めるだけでなく、 それをえさとするダニなどを繁殖させ、やがてはアレルギー疾患などの健康にも害を及ぼすとされます。 是非、日頃の小さなお手入れを大切にしましょう。